尼崎に空いた穴

尼崎で何十人も殺されていた事件が発覚しましたが、これまで警察は民事不介入で何もできず、付近の住民も後難をおそれて通報せず、ということで、世界にぽっかりと空いた穴に嵌り込むようにして被害者たちは死んで行きました。

北九州でも似たような事件がありましたし、ルーマニアで殺された女子大生の事件にも同じ様な印象を受けます。

世の中には人間同士の隙間に生まれるこのような穴を見つけて利用する人間がいて、尼崎の婆さんほど酷くなくても巧妙に嫌がらせしたりイジメをしたりして他人を蝕むタイプの人間がいるものです。

日常的レベルで「嫌なやつだな」と思うくらいの相手なら対抗して嫌がらせする決意でも固めればよいだけなのですが、尼崎の事件のような暴力的なサイコパスに会ったときにはどうするべきなのか。

アメリカの連続殺人者に関する本が一時期流行りましたが、その中で印象的であったのは、最初から抵抗していた人間だけが助かった、という例があったことです。

そういう対応をしていれば助かるとは限らないのだろうとは思いますが、深く取り込まれる前に逃げるとか抵抗するとかしていれば、相手にとっては食い物にする際のコストが高いということになりますから、やめておこうということになるのかもしれません。

まぁ人を殺すことをなんとも思っていない連中ですから、逆らったらあっさり殺害されてオシマイなのかもしれませんが、食い物にされたあげくに嬲り殺しになるよりは殺し合いでもやった方がマシかもしれません。ただ、今回中心的に報道されているような普通の女性にはそんなことは無理ですが…。

また、警察がこういう件で何も出来ない、事件になるまで何も出来ないというのは何とかならないものなんでしょうか。

私たちは自力で、つまり暴力で自分の身を守ることを禁止されている代わりに警察に守ってもらうというルールで生きているわけですが、そのルールの隙間を利用して人を殺す連中がいることは皆にわかりきっていることなのですから、何か対策を立ててもよさそうなものです。

警察が市民を護衛するのには人手が足りないということであるなら、市民護衛業務をアウトソースしたらどうでしょうか。民間護衛会社を税金で雇うのも公共事業というか、職を作り出す一手にもなるような気がします。