四半期と暦年の区別がつかない「経済クラスタ」

暦年のGDPはまだ出たばかりなので今後改定されるでしょうし、その結果マイナスになる可能性はありますが、現在のところ実質はプラス0.4%、名目2.5%のプラスであり、わずかながらもプラス成長したということになっています。
で、あるにも関わらず、経済に詳しいとされるブロガーやリフレクラスタが、「財政をやらなかったからマイナスなのだ」などと意味不明の供述をしております。
こういう人たちのどの辺が「しっかりした見識」なのか、私などには皆目わかりません。
経済にお詳しいそのブロガーのエントリを読んだのですが、どうもこの人は、2013年の第4四半期と2015年の第4四半期を比べて、「成長していない」と言っているようなのです。
その比較にどのような意味があるのか、これまた私には皆目わかりませんでした。
GDP統計は1年くらいまとめて見ないとあまり意味はない、四半期GDPは参考程度、というのが経済学の教えのはずですし、まともなことを言う経済学者はそのように言っているのですが、経済に詳しいブロガーやリフレクラスタはそれを知らないようなのです。
ふだん、ほかの人たちに向かって「経済学を学べ」と言っているわりには、学識がいい加減なんじゃないでしょうか。
こういう誤魔化しをしてまで財政推しをしたい心理は興味深いですが、ほとんどの経済ブロガーやリフレクラスタがやたら財政推しをするのは、単なる体面維持だと思います。
これまでしたり顔に言ってきた「財金併用が絶対必要」という意見、彼らに言わせれば「理論」が現実によって否定されていることに耐え難い思いをしているのでしょう。