他人とはお客さんのことです。

2ちゃんねるでは貧しい人叩きが盛り上がっていますが、これは非常に馬鹿げた話で、貧しい人が増えるほど自分たちも困るということに気づいていません。

私たちは消費するだけの存在ではなく、生産する存在でもあります。

私たちが生産するモノやサービスを買うのは誰でしょう?

私たち自身ではありません。当然、他人です。

私たちが生活するお金を提供してくれるのは常に他人なのであって、お金を使いたがらない人が増えてしまったならば勿論、私たちの仕事は振るわなくなってしまうのです。

人々がお金を使いたがらなくなるのは、「お金を使わずに待っていればもっと値段が下がる」という考えを抱く場合が一つ。これはデフレですね。

もう一つは「使えるお金が無い。将来が不安でお金が使えない。」という場合です。

であるなら、私たちが自分の生産したモノやサービスをもっと売り、自分たちの生活を安定、向上させたいと思うのであれば、デフレを克服し、貧しい人々を減らさなければならないのです。

しかし現状では貧しい人たちを侮蔑するだけで真の解決策を考えない風潮が一般的です。

私たちが直面する問題を解決するのに必要なのは意外にシンプルな常識、「他者をも大切にする」という発想に基いて社会・経済について考えることなのです。

難しい理論を理解しなければならないわけではありません。