公営の音楽団は必要ないと思うよ。

クラシック音楽を聴きたいなら、公営の文化会館で何かしらのコンサートが安価に開かれていますから、それを利用すれば良いです。
音楽団を公金で養う必要性は全く無いと思います。
下の記事には幾つか問題を感じるところが。

ガンバレ「市音」コンサート 大阪市政改革で存続の危機
2012.5.5 23:16 産経
 大阪市の橋下徹市長が進める市政改革で、廃止が検討されている「大阪市音楽団」(市音=しおん)を支えようと5日、大阪市中央区の大阪城野外音楽堂で作曲家の宮川彬良(あきら)さんら主催の演奏会「GO!GO!市音!大阪市音をほめる会」が開かれ、約3千人の聴衆が会場を埋めた。
 【中略】
 演奏会終了後、宮川さんは「市がその後のイメージもなく単に廃止を決めるのだとすれば、むちゃな話だと思う。一方、市音もこのままではダメ。もっと市民に認識されるよう変わらなくてはいけない部分がある」と語った。

何が無茶なのか説明しなければダメです。理由を示さないで言いっぱなしという話法は、『とにかく反対したい』という人にありがちです。

 近く自立を促す橋下市長と団員との意見交換も予定されており、辻浩二団長は「自立を進めるために必要な期間や条件について話しをしたい」と語った。

いきなりは無理だから、稼げるようになるまで移行期間をくれ、というのは少しはわかります。誰だって突然失業するのは嫌ですから。
ただ、この記事の書き方には問題があって、記事本文にはありませんが、写真の注釈には以下のような記載があります。

大阪市音楽団の無料コンサートが開催された。指揮をする同音楽団アーティスティック・ディレクターの宮川彬良さん(舞台中央) =5日午後、大阪市中央区の大阪城野外音楽堂(志儀駒貴撮影)

自立を目指していると口では言っているのに無料。
支持者を集めるためには無料でサービスするっていうのは狡くないですか?
自分たちで稼ぎますといったそばから実践できないようでは信用されませんよ。
大阪市で文化事業への公金支出をやめることについては文化を尊重する立場からの批判がありますが、文化は経済が支えるものだという前提を忘れてはいけません。
文化事業に公金によるヘルプを出させようとするなら、まず日本経済を良くすることです。
具体的には名目GDPを増やすような経済政策を実行して、税収を増やすことを考えましょう。
新聞も同じ反省をしてください。日本経済全体が悪いのに、『自分たちは文化を担っているから』という理由にもならない主張で公金を得ようとしてはいけません。
そういうことをすると、「弱者の味方です」といいながら公金にたかってきた連中と同じになってしまいます。