みんなの党のガチンコな政策に付いていければ…

日本国民にも希望はあるのですけれども。
渡辺喜美・みんなの党代表が緊急提言! 「官僚的統治体制の温存こそが一体改革の真意。 増税の前に、まずやるべきことがあるはずだ」|論争!日本のアジェンダ|ダイヤモンド・オンライン
一般的に政党の公約は、実現可能性を度外視した夢物語を、一般人にもわかりやすい日常的かつ曖昧な言葉遣いで表現したものばかりで、そういう適当さを修正するために「マニフェスト」という考え方が登場したのにも関わらず、日本では昔の公約とさして変わらず、達成できなくても国民は批判しないし、選挙で罰しないし、そもそも読まないという問題があるので機能しておりません。
日本国民がマニフェストを読まないのは面倒くさいからなのでしょうけれども、良いことが起こらないと文句だけは言うし、それどころか政治家とは関係ない問題でも与党や政権のせいにして「お灸をすえ」ようとしたりするので困ったものです。マニフェストのダイジェストぐらいは読めばいいのに。
政党の方もそれがわかっているので、マニフェストに載せる政策は非常に適当なもので、「良さそうなことを羅列して票が釣れたらいいわ」くらいのものにしています。財源の根拠やそもそものメリットが不明確なものでも特に論理性を重んじずにいますから気軽なものです。
この点で『みんなの党』はかなりガチな政策を提示してくる政党です。
みんなの党マニフェストは例えば金融政策などは予備知識をせめて新書などで仕入れておかないと真価がわからないものです。
そこから類推するに、地方分権や社会保障、税制、議員定数といった他の問題でも同じように素養を高めておかないと評価できないのでしょう。
ということは、選挙にそなえて各分野について10冊くらいは硬い読書をしなければならないということになります。
本来そうでなくてはならないのでしょうけれども。
ただ、確かにそのようなガチなマニフェストを示してくる政党を、『いろいろ面倒くさいけど文句は言わせてもらうで』という日本国民が支持するか、という難問が待ち構えています。
次の選挙でも結局、耳あたりの良い適当な作り話を面白がって投票するんじゃないか、という危惧があります。
みんなの党や維新の会がガチな公約を掲げてマジな選挙をしたいなら、文字を読みたがらない国民に真価をわからせるために、マンガや動画(話すだけでなくてドラマなども)といった文字以外のメディアも使ってアピールする必要があると思います。
文字は受け取る側に積極性がないと何も伝えられないという欠点がありますから。